1月例会=報告
1月例会
令和8年1月18日(日)
演題:「古代渟足柵と近世新潟町ー郷土沼垂・新潟の歴史と風土ー」
講師:新潟市歴史博物館館長 坂井秀弥 氏
<講演要旨>
新潟市の歴史的な核は沼垂と新潟。沼垂は古代渟足柵、新潟は近世新潟町がそれぞれの画期をなす。17世紀、阿賀野川に面していた沼垂の移転により、二つの町は信濃川に面することとなり、近代に合併して新潟市は大きく展開する。
考古学や歴史研究の成果に加えて、大河・砂丘・低湿地など際立った地形、気候、風土も合わせて、その歴史を考える。
渟足柵、磐舟柵は大化改新後、律令制の「評」を立てるために設置した北辺の政治・軍事の拠点であった。越後平野における古墳の分布からもその様子がうかがえる。
中世から近世の新潟町の変遷は、平島から古新潟へ。川筋の変化や、中州への移転によって現新潟町が形づくられた。発掘されたもの、記録と合致するもののほか、遺跡から新たに判明する事実も多い。移転についての町会所文書から町割りの様子がみてとれる。新潟町(湊)は東北、北海道の日本海側と上方をつなぐ重要な役割を担った。このように町は港と一体となった計画的な町作りが行われ現代に至る基礎を築いた。


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